先日の小屋千春先生の「盛りヘア」セミナーに参加して
あらためて思ったことがありまして・・
今回の投稿は(いつも以上に・・)つまらないかも・・すみません。
よく「美容師」と「理容師」ってなにが違うの?って話はお店でも
時々出る話題なんですが(この話もいずれ・・・)
「美容師」と「ヘアメイク」の違いも同様にむずかしいモノがあります。
普通の人の場合、「ヘアメイク」さんに何かしてもらうことって
あまりないでしょうから、ますます比較して考えられないですよね。
基本的には・・
おもにヘアスタイルを作ることを中心に仕事をしている人
・・・という意味では両方とも同じといえますが・・まず・・・
仕事場が違う。
美容師はお店・・サロンとか言ったりしますが
日常的に変化していく髪の状態、ヘアスタイルを
「きれいにする。ととのえる。」目的で、来店されるお客様を相手に仕事をします。
ヘアメイクはおもに撮影スタジオとか・・
なにかの会場(ステージ?)の控え室とか・・
「本来の目的のイベント」があって、そのためにきれいにする必要があり
その瞬間(=時間)のスタイリングをするのが仕事。
だから・・
美容師の目指す「きれい」は普段の生活の延長線上にあり、
ヘアメイクの目指す「きれい」は特別な状況下で表現される・・。
なので・・
美容師の仕事はお客様にとって「きれい、かつ、機能的」で
ヘアメイクの仕事は必ずしも「機能的」じゃなくてもよかったりして・・
普段の美容師の仕事は
髪を切ったり、形を変えたり(=パーマ)、色を変えたり(カラー)して
お客様自身が扱いやすく、気分よく日々を過ごせて
できれば数週間以上の”賞味期間”が保証される・・を目指し、
ヘアメイクの場合は
あくまで「スタイリング」が中心・・
なので、シャンプーしちゃったらおわり・・
逆に言えば、シャンプーするまで持てばいいので
表現できるデザインの幅がすごく広い!ですよね。
例外的に・・
美容師が請け負う「成人式スタイル」や「パーティースタイル」は
すごくヘアメイク的な側面がありますし
「サロン」の形態で毎日のように「スタイリング」のみを専業で
請け負う「美容室」もあります。
(昼から開業して”夜のお仕事”の方のセットをおもにされるお店もあります。)
小屋千春先生は・・
美容師免許取得後、美容室では勤務せず、
はじめからヘアメイクの方について修行されたそうです。
以来一度も「サロンワーカー」としては働いたことはないそうで・・
撮影のための「スタジオワーク」のみをひたすら磨き上げてきた
生粋のヘアメイクなんですね。
セミナーのデモンストレーションでも、美容師的アプローチが
あまりなかったのが印象的でした。
今の時代・・・
この業界を志望する若い人たちの中には
最初からヘアメイク、あるいは「ネイリスト」など
いわゆる美容師以外を目指すパターンも
増えているとか・・
進む道がより細分化されたり、また混じりあったりして
業界のケミストリーが触発されるのはいいことかもしれません・・・ね。