前回のつづき・・
美容室において、ブリーチとは・・
1剤の(過硫酸塩を助剤とする)アルカリと2剤の過酸化水素水を
混ぜ合わせた時の化学反応(発生する酸素)を利用して
毛髪内部のメラニン色素を破壊(!)する作業のことを指します。
放置時間・塗布の回数にもよりますが、劇的に髪の色を明るくすることができる代わりに
同じく毛髪内部のケラチンタンパクも一緒に壊してしまうので
当然、髪にはかなりの負担がかかります。
通常のカラーリング(アルカリカラーによる毛染め)と作業行程はほぼ同じですが
「毛染め」が「加える」ものなら、「ブリーチ」は「失わせる」もの。
結果的に髪は、中身がスカスカになり、バサバサの状態に・・(汗)。
美容師の一般論でいっても
「ブリーチはすごく髪が傷むから、あまりやりたくない(=やらせたくない)。」
というのが本音・・・
なのですが!
そこまでしなければ、表現できない色というのもあるわけで
本来、真面目な人が多いと思われる我々美容師は(笑)
ダメージコントロールと素敵なカラーリングでお客様を喜ばせたい♡という二つの命題を
いかにバランスを取り、ちょうどイイ感じに仕上げるか?
というところで日々頑張っている・・というわけです。たぶん・・。
少し前に・・
「ダメージレスでブリーチができる添加剤」というのが業界内でちょっと話題に。
イヤイヤ・・ウソでしょ?
って感じだったのですが、ここ1年くらいの間にいくつかのメーカーから
同じようなコンセプトの商剤が続けて発売されて・・
もし本当にそうなら?かなり画期的な代物かしれない・・
とはいえ・・
そもそもハードブリーチまでするカラー施術は実際にはそこまで需要ないしな~
ってことでしばらく「保留案件」だったのですが・・
「海外では使われていた内容成分がやっと国内で認可された」
「再生医療の分野でも注目されている」
「まったく新しいタイプの内部補強系処理剤」
「髪色に無限の可能性」
などなど、かなりそそられるキラーワードがビシビシ刺さってきてw
「もちろん通常のカラーリングにも流用可能!」
・・じ、じゃあちょっと試してみようかな・・?ってことに。
問屋さんのご厚意で「噂の処理剤」の中の一つを少し分けてもらい、実験!
・・でも、いきなりお客さんで!っていうわけにもいかないし
日々の経過観察ができないのも具合が悪い。
サンプル作り用の「毛束」を使うっていう手もあるんだけど、それで違いがそんなに分かるのか?
身内のスタッフにお願いして頭を貸してもらおうか、とも思ったけど
だったら、自分の頭でやるのが一番判断できるかも!ってことに気がついて・・
・・30年振りの金髪になったのですw
頭を左右で半分に分けて
片方を処理剤「使用」、もう片方を「未使用」でブリーチ2ラウンド。
その後、中明度のヴァイオレット系ブラウンで染めて落ち着かせて・・
もうすぐ3週間になります。
・・・・・。
結構、僕の髪、タフなのかな?あんまり違いが分からないんだよね・・(汗)。
いや、悪くはないと思うんだけど・・?
もう1回試してみようかな?その時はもっと髪を痛めつけてから・・!かな(汗)??
※よいこはまねをしないでね(笑)。